熱闘甲子園

□熱闘甲子園15
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kashiwagi side

はいどーも。ファーストの柏木と申します。
今日はね、秋葉学園野球部選抜の練習の様子をご紹介しようかなと思います。


準備体操をしたあとは、2人組になってキャッチボール。
僕はいつもセンターの渡辺君と。渡辺君、強打者だしセンターだから遠くに飛ぶんだけど、
練習中はふざけてるのかなんなのか、コントロールが異常に悪い。


柏「ちょ………どこやってんの!?」

渡「うぇーい。とりいってー!」

柏「あのねー。」

早く早くと囃し立てられながらも、ボールを取りに行く。








次は守備練。横山監督のノック。まぁ、このノックきついんっすよ。


なんせ、塁手の僕ら全員足遅いんで基本怒られるんっすよ。
(ちなみに、入山君がセカンドで宮脇君がサードですね。)




横「入山!」

入「はい!」

2塁に向けまっすぐ放たれるも、失敗。




横「ボールをよく見ろ!次!宮脇!!!!」

宮「はい!」

宮脇君も、クラブ一個分くらい遅くて失敗。




北「反応が遅い!!!ボールから目離すな!!」

宮「はい!!」


やっばー。北原くんも怒ってるじゃん………。




横「最後!柏木!!」

柏「ひぃい!!」


監督の打球はライト前方に一度バウンド。そして、跳ね返り僕も下がって捕球を目指す。
上に跳ね返ったボールはクラブに入ることはなくそのまま後ろへ。


横北「おいっ!!!!」

横「集合。わかってるよな。」

柏・入・宮「はい………」

北「あっちに置いてあるから。」

横「30周」

柏・入・宮「はい………」




タイヤの代わりにグラウンドの整地も兼ねて、重りのついた整地の棒を持って
グラウンド30周。





僕らが走っている間にノック練習は終わり次はトスバッティング。
投手がちゃんと投げて、打つ練習ね。



はじめに、東京非選抜の投手に投げてもらう。
非選抜といっても、地区大会でいいとこまで行くからね。


もちろん、選抜投手の山本くんも参加する。

非選抜の投球ではバッティングフォームなどを確認する。


柏「山本くんのあの右利きだか左利きだかわからないバッティングはなんなんだ。」

渡「あー、普通に右利きだし、ピッチングも右なのに、
バッティングだけは左利きだよね。」

山「あー、これっすか?本来オレ左利きらしく、親が小さい時に右に直したみたいで。
だから、生活する上で基本右利きやけど、運動は左なんよねー。
ほら、短距離のスタートの足とか。」

渡「あー、確かに。ベースランのとき逆かも。」

柏「よく見てるね。」

渡「ほら、ベースコーチするとき。見ない?」

柏「いやいや、見ないでしょw」








そして、次は山本くんの投球。
今や高校野球一のピッチング。
選抜やるまで、160km台なんてバッティングセンターでしか見たことなかったよ。






どぉおおおおおん






聞いたことのない音で北原くんのミットに吸い込まれるように入る。
やっぱすげーな。





こんなのちゃんと打ち返せるのはうちの4番の渡辺くんだけ。


キーン


気持ちのいいくらい芯に当たった打球がグラウンドを飛ぶ。







続いて僕の番。

まぁ、3振っすねww






こんな感じで秋葉学園野球部選抜。頑張ってます!




end







作者の小言。

山本くんの利き手の話。私ですねww
元が左利きで、小さい頃の字書く前のクレヨンでお絵描きの時点で
右利きに強制的に直されたので(この記憶はある)、
今となっては字もハサミもお箸も右オンリーなんすけど、

スタートダッシュの足とか、クロールの息継ぎとか、左利きなんですよね。
だから、握力とかも数字両方一緒。

というわけで、山本くんは右バッターでしたというお話です。
バッターの右左はキャッチャーから見て、右左ですよー。




ではでは
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