熱闘甲子園

□熱闘甲子園9
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ついに始まりの試合が来た。
今年は監督のくじ引きの引きがよく、4回勝てば地区大会は優勝。
そして甲子園で行われる全国大会の切符が得られる。

初戦の相手は例年よくて2回戦出場の弱小校
僕たちには相手にならないくらいのチームだ。監督にも出塁も許してはいけないと言われた。

始まりのサイレンが鳴り響き、両チーム礼をして試合が始まった。
先攻は相手チーム

山本は3回まで全員160kmのストレート豪速球で抑える。


でもうちのチームにはピッチャーは一人。この場合は打たせる玉を投げて、
フライでアウトをとるというのも、体力を温存させるために必要な戦い方だ。


だから、山本には何度も遅い玉を要求した。
もちろん守備もフライや1塁でアウトをとるき満々だ。



でも……。




ドスッ

「「ストラーーイク」」

山本はこの程度の相手に対しても全力ストレート。
もちろん相手チームは歯が立たない。

6回までノーヒットで抑えていた。

攻撃も渡辺を中心にヒットを連発し、7回を8-0で迎えた。
7回も無失点で終わればコールドゲームで勝ち。









7回表相手チームの攻撃 出塁なし 2アウト バッターは4番
いくら山本と言えども、ここまで全て全力で投げれば体力はかなり消耗している。
守備も、山本がずっと抑えているので集中力がきれている。


第1球目

ドンっっっ

審判「ストライク!!」

山「はぁはぁはぁ………」

ダメだ、疲れてる。でも、ここで打たれたら、、、

北「タイムいいですか?」

後ろにいる審判にタイムを求めた。

審判「ターイム!!」

オレは山本の方に走り、同じくチームメイトも集合した。




山「なんや、タイムって。」

北「お前、いい加減にしろよ。」

山「なんや急に。全部抑えてるやん。文句あるんか!」

北「ここで下手に打たれちゃダメでしょ。ここは遅めに投げて打たせて
守備に任せた方が。」

山「アホか!これくらいオレが抑えるんや。こいつらの力は借りひん。」

北「あのさぁ、ったく。好きにしろ」

「ったくなんだよ」「オレらに任せられないって」

周りの守備からはそんな声が聞こえて、それぞれ位置に戻った。





第2球

スッ………


さっきと違う………

電光掲示版にでた球速は130……落ちてる。やっぱり疲れてる。
しかし、守備の方を見渡すと、皆集中していない。

山本も息が上がっていた。

これで抑えれば終わり。
僕はとりあえず打たれないように、打ちにくい内側カーブを要求するも、首を横に振られた。
全部ストレートで抑えるつもりだ。




第3球







…………







今度は僕のミットに球の重さは来ず、グラウンドには金属音が響いた。


打たれた。


三塁側へ飛んだ球は宮脇の方へ向かったが
全く集中していなかったために、反応が遅くなりエラー。
その後ろの白間で間に合い、2塁へ送球も判定はセーフ。


しかし、次のバッターで三振をとり、3アウトコールドゲームで試合終了。
8-0で勝ったが、ベンチには嫌な空気が流れ、監督からも檄が飛んだ。



end



はいどーも。
ふうみるの野球講座です!

高校野球の地区大会ではコールドゲーム制が
採用されてます。甲子園ではないそうです。

5回以降10点差以上
7回位以降7点差以上

でコールドゲームになるそうです。


ふ「にしても、今日の彩さんいつもと違ったなぁー。
なんか、かっこつけすぎというか。」

み「まじで、危なかったなんやぁ。」

ふ「なぁ」



end
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