贈り物

□君は僕のモノ
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最近どうも星野が煩いんだよね。
おだんごおだんごばっかり。
何をしてても星野の頭の中はアイ
ツでいっぱい・・・。



何でだろう・・・

きっと星野のせいだ。

じゃなきゃありえないでしょ。

僕の頭の中もいつだってアイツでいっぱいなんだ。








―君は僕のモノ―












「あー!!おだんご何してるんだー!!何でメールが返って来ねぇんだよ!!」

リビングからそんな声が聞こえる。

返って来るわけないじゃん。
だって月野は今僕と電話してるんだから。

「それでね・・・夜天君?」

電話越しに聞こえる月野の不安そうな声を聞いて別の所にあった僕の思考が還ってくる。

「どうしたの?・・・もしかして疲れてるんじゃない?あたしが一方的に話してるし・・・」

「そんなことないよ。それより星野からメール来てるんじゃない?リビングで騒いでるんだけど」

本当は星野となんてメールして欲しくない。
だけどいつだって僕は素直になれない。
いつもこんな風に意地悪な事を言って後で後悔するんだ。

「えっ?あっ・・・ほんとだ・・・メール来てる」

確認したらしく少し困っているみたい。

「だったら星野にメールしてあげれば?僕別に電話切ってもいいよ」

あぁ・・・そんな事思ってないのに・・・

「――だけ」

そんな事考えてたら君の言った言葉が都合良く聞こえた。
後ちょっとだけなんて君が言う訳ないのに・・・

「ごめん。何て?」

「だーかーらー・・・その・・・後・・・ちょっとだけ・・・夜天君と電話しときたいな・・・って。別に無理にとは言わないわ」

そう言った君があまりにも愛しく思えたのは何故だろう?

僕の頭の中も君でいっぱいだった。

その理由がわかった気がする。

僕って意外と鈍感なんだ。

「いいよ。僕も月野と話すの嫌いじゃないしね」

少しだけ素直になれた気がした。

それも君が教えてくれた。

君を好きになってわかった事――
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