お伽噺
□prologue
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ユニオンに所属した初日。
私は闇を倒すことはできなかった。
チリシィという謎の生き物には最初はこんなもんだよねーと呑気な声で言われてしまった。
初日にいろいろ説明されたが、要は光を集めなさいということなんだと理解した。
手の中にあるキーブレード、選ばれること自体対して珍しいことではなかった。
私の他にも多くのキーブレード使いたちがいる。
このキーブレードを使って光を集め、世界を救う。
世界ってなんだろう、と漠然とおもったけど、いまの私にできることはこれだけだということは理解していた。
それに私はユニオンに所属できてよかったと思っている。
もうひとりぼっちではなくなるのだとそう思えたから。