SHORT
□たまには頑張る!チルドレン
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思い返してみれば、その日は朝から様子がおかしかった、と思えた。
トゥーン「リンク兄、どうしたの?何か顔青ざめてるよ」
リンク「わからない・・・なんでだろ・・・?」
トゥーン「働きすぎじゃないの?前も働きすぎが原因だったじゃん」
リンク「そうだっけ・・・」
やばい、リンク兄記憶が曖昧になってる。
ドクターさんの所に連れていきたいけど、リンク兄は体調が悪いっていう自覚がない・・・いや、あるかもしれないけど。
ともかく、行きたがらない。
どうせ「迷惑かかる」とか考えてんだろうなぁとかぼんやり考える。
強引にでも連れていきたいけど、僕じゃ連れていける訳ないし、何でか今日早起きしたのが僕とリンク兄だけだから、どうしようもない。
体温とか確認してないけど・・・診てもらった方が良さそうだし、どうしようかなぁ。
ふと前を見るとリンク兄がいなくなっていた。
慌てて探すと厨房にいる(さっきまで食堂にいた。当然ながら、厨房と食堂は近い。けど、食堂はだだっ広い)。
トゥーン「リンク兄、酷くなる前に休んだ方がいいって・・・」
リンク「それは・・・駄目だ・・・」
苦しげに息を吐いた後、蚊の鳴くような声で答えられた。
トゥーン「確かにリンク兄がご飯作ってるから皆食べられるけど・・・今日は休んでよ」
リンク「・・・」
ミドナ『いい加減諦めとけよ犬っころ』
今まで影の中で黙っていたミドナさんが口を開く。
だが、それでも折れてはくれないらしい。
ミドナさんは静かにため息をつくと、内線電話を取り(なんで使い方知ってるんだろう)どこかへと電話した。
5分程経つと、電話の相手がやってきた。
デデデ「全く・・・気持ちよく寝ていたところを起こすなゾイ」
ミドナ『悪いな、緊急の用だ、こいつを説得してくれ』
そう言われるなり、デデデさんはリンク兄の方を見る。
明らかに顔色が悪いリンク兄を見て察したらしく、ため息を吐くと諭すように言った。
デデデ「コックカワサキに連絡入れて来てもらうから、今日は休むゾイ」
コックカワサキ。
プププランドで有名なーメシマズで有名とも、メシウマで有名とも言われているー料理人だ。
デデデさんの世界のコックカワサキはメシウマのはずだから、リンク兄も納得したらしく、「わかりました」と言った。
ようやく折れてくれたことに一先ず安心した。
しかし・・・