EXTRA

□ライダー兄弟スレ
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ソウゴ「只今〜」


巧「おう、戻って来たか」


俺が家に帰ると(もう帰る家になってんのかよとかは突っ込まないで欲しい)、巧が玄関で出迎えてくれた。


巧「どうだった、仮面ライダー部」


ソウゴ「え?ああ、個性的な人たちばっかりで、楽しかったよ」


巧「そうか」


ソウゴ「・・・弟、心配なのたっくん?」


巧「たっくん言うな!誰から教わったんだ!」


そう言われた俺は、ぐっとかがんでから両腕を天井に向かって突き出す・・・まあ要するに「宇宙キター!」のポーズをやった。


・・・ドンドンカーンのほうがよかったかな。


巧「弦太朗のヤロォ・・・まあ、弟は心配だ。俺にとっては、同い年のお前らを除いた二人しかいない弟のうちの一人だし」


ソウゴ「そっか」


二人でリビングに入ると、戦兎兄さんがコーヒーを入れていた。


戦兎「お、二人とも、コーヒー飲む?あ、巧はアイスにすっから」


巧「お、おう。ありがとな」


巧が少し恥ずかしそうに礼をすると、戦兎兄さんはにへーっと笑い、口笛を吹きながらお湯を注ぎ始めた。


ドリップコーヒーって、中々本格的だ。


一時期カフェ勤めだったというのは本当だったらしい。


戦兎「ほい」


巧・ソウゴ「「ありがとう」」


ソウゴ「そういえばさ、巧って熱いの苦手なの?」


巧「あ、ああ・・・まあな」


巧は、明らかに気まずそうに目を逸らした。


戦兎「巧、気持ちはわかるけど、兄弟なんだから話すべきことは話しといたほうがいい。タイミングはいつでもいいんだし。・・・俺の時もそう言ってくれたろ」


巧「・・・」


巧はコーヒーを一気に飲み干すと、席を立った。


付いてこい、と俺に言い残して。


俺は急いでコーヒーを飲み、席を立った。




















巧「なあ」


巧の部屋につき、指さされた椅子に座った後、暫く静寂が続き、そして今、巧は自らそれを破った。


ソウゴ「何?」


巧「・・・やっぱあんまりあったことの無い人間に、話すのって難しくてな」


ソウゴ「別に焦らなくていいよ。巧のタイミングってあるでしょ」


巧「・・・そうか」


ふ、とどこか安心したような笑みを浮かべると、引き出しから何かを取り出した。


流れ的にもうわかるだろうが、勿論ライドウォッチだ。


巧「持ってけ」


ソウゴ「ありがとう」


巧「もうすぐ兄貴達も帰ってくるだろ。ちゃんと挨拶するんだぞ」


ソウゴ「それ、自分が気恥しさでちゃんと出来なかったから気をつけろっていう話?」


巧「ち、違ぇよ!いいからさっさと行け!」


ソウゴ「え!?まだ誰も帰って来てn」


顔を真っ赤にした巧に部屋から押し出された。


バタン、と閉められたドアの前で、俺はただただ苦笑した。





























あとがき


前回に引き続き、巧編です。


7話では、仁藤さん全然出なかったっすね。


やっぱストーカー化してたけど。


あとウィザードウォッチはゲイツが使うんだね・・・


そういや、9、10話はオーズ編に決定したそうですね。


いやあ、待ちました待ちました。


映司君出るかなぁ。


檀黎斗が王となって帰って来たようですね。


ってことは、後々ほかのオリキャスも出る可能性があるんでしょうか・・・!?
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