短編

□会計ですが?
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僕が所属している生徒会は異例の転校生が来ただけ大きく変わってしまった。
生徒会総出でさぼりなんて前代未聞である。
クラスメイトがアンチ王道やらなんやらと騒いでいたが知ったこっちゃない。
この学園は主に生徒会が仕切っている。
だというのに、僕以外の生徒会がさっぼっているのだ。
当然学園は機能しなくなる。
風紀の方から既にリコールの話が出ている。
僕は一向にかまわないのだが、取り巻きの中に風紀員がいるのと転校生がこの学園の理事長の甥であるせいで話がなかなか進まないのである。
風紀委員長は若干キレ気味である。
おかげで無事では済まない書類が多数ある。

まぁ、どうにもならない話をいつまでも騒いでいても仕方ない。
溜まる一方の仕事を消化しなければいけない・・・のだが。
ここに当事者がいるのである。
僕の前でのうのうと菓子やジュースを飲み食いしてるクズが目の前にいるのですが?
この生徒会室は個人情報が多くあるため一般生徒は立ち入り禁止なのですが・・・。

「会長、いい加減莎崎(コウザキ)君を生徒会室に連れてくるのをやめてもらえませんか。」

「会計のお前にそんなことを言われる筋合いはない。」

仕事をしてないアンタに言われる筋合いはないんですがね・・・。
つか、しないならさっさと出てってくださいませんかね。
邪魔ですから。

「優稀(ユウキ)!なんでそんなひどいこと言うんだよ!仲間外れはいけないんだぞ!習わなかったのか?!」

でましたよ、宇宙人。
本当邪魔と仕事増やししかしない社会のゴミ。

「莎崎君、ここは全校生徒の個人情報を扱っているんです。一般生徒が入ってはいけない場所だと何度も言ってますよね?」

「なんでだよ!俺は優稀の親友なんだぞ!?お前がいつも一人ぼっちでさみしそうだから俺が友達になってやったんだぞ!」

なんでそんな上から目線なんですか・・・。
てか、親友になった覚えなんてみじんもないんですが?
寧ろ友達ですらないんですが・・・。
どこまで愉快な頭をしているんでしょうかねこのサルは・・・。

「神崎、愛斗に近づかないでもらますか?平凡と無能が移ります。」

「そんなことあり得るわけないでしょう。発言は謹んでお願いできますか?」

無能という言葉を辞書で調べてきたらどうですか?
それと平凡が移るならこの世は平凡しかいないんじゃないですか?
平凡いいじゃないですか。
異常とかキモイより。

「なっ!会計のくせに!」

「会計ですがなにか?仕事してない生徒会より使えるとは思うんですけど・・・。どうでしょうか?会長。」

そういって奥のソファに座っていた会長に話を振る。
俺様ぶってヘタレのくせに。
よく会長なんて責任重大な職につけたんでしょうか・・・。
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