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□俺の下で(続編)
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目の前にはヨハネの四騎士。



私は鬼呪装備の刀を握り締め、真上に飛び上がる。



そして




『死ねぇぇぇーーーーーーーーーーーー』



ザシュ……




ヨハネの四騎士は真っ二つに斬れ、その場に崩れ去った。




『はっ……雑魚が…「じゃねーっよ」




ゴンッ……



『いったぁぁぁぁあ!!!』




私は殴られた先を見る。



もちろん相手は



『馬鹿グレン!!いつもいつもいつも!!!なんでこう妹をもっと大切にしないの!?』




実の兄、一瀬グレンだ。




「こういう時だけ"妹"なんて使いやがって……。なら、"グレンお兄ちゃん"くらい言ってみたらどうだ?」



『死んでも言わない』




その言葉に周りから笑いが聞こえる。




「ぶはっ……やっぱかなみちゃんはグレンの妹だわ〜。可愛いけど負けん気がすごいな」



『五士さん!』



「ほんとほんと〜。二人は見てて飽きないよ」



『深夜様!』



グレンはハァとため息をつき



「お前は……。つか、思ってたけどなんで深夜にだけ様なんだよ」



『敬意を持って』



「え?僕そんな敬われてたんだ」



あははと笑う深夜様。




「実の兄には敬意は『ない』



ぴしゃりと言い張れば、再び笑いが起こった。




「くそっ……。お前が危なくなっても絶対助けてやらないからな」



『私が危なくなることなんてないですー』



その時……



私達が喋っていた所が急に暗くなる。



影だ……



私は直ぐに上を向く。




「帝鬼軍の人間!!!死ねーー!!!」



数匹の吸血鬼が剣を振りかざそうとしていた。



『っ……』




キィィィィィィン




私は咄嗟に一匹の吸血鬼の剣を受ける。



しかし、数匹降りてきた吸血鬼たちの後から……



再び数匹の吸血鬼が飛び降りてきた。



「くそっ……数が多いな」



グレンはこの数秒で何匹も殺している。


だが、急に来るわりには吸血鬼の数が多い。
咄嗟のことで、陣形も崩れていた。



「かなみちゃん!危ない!」



深夜様の声。



ふと、真横を見ると剣を振り下ろそうとしている吸血鬼。



私の刀は今、別の吸血鬼と剣を交えている。



『っ……』




仕方ない……

攻撃を受けるけど……呪符で最小限のダメージに……



私の身体に、吸血鬼の剣が振り下ろされる。



グッと身体に力を入れた。



キィィィィィィン




「バーカ、んな簡単に攻撃受けるんじゃねーよ」




真横からの剣を受け止めてくれたのは

グレンだった。




『な……』



「ほら、ボーッとすんな。片付けんぞ」



グレンは、受け止めた吸血鬼の身体を一瞬にしてぶった切った。



私も、剣を交えていた吸血鬼に一撃を食らわす。


グレン隊のみんなは強い。


どれだけの吸血鬼でも、あっという間に片付けてしまった。








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