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□甘えてみせて
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「よっと……」
クローリーはそんな私を受け止め、軽々抱き上げてしまう。
「反抗期な彼女にはうんと酷くしてあげなきゃね」
私の血の気がサァーと引く。
『や、やだやだやだ!』
「じゃあ可愛く甘えて」
『無理!』
クローリーは私に明からさまに嫌な顔をして
「僕そんな気が長い方じゃないから」
ポイッとベットに投げられる。
ボフンっと身体が軽くバウンドして、自分がベットに投げられ逃げ場を無くされたことに気付く。
『い、痛いのヤダ!』
「君の態度次第」
『っ……』
私は腰についていた鬼呪装備に手をかける。
「あ、それ邪魔だね」
クローリーはそんな私を押し倒しながら、腰についた鬼呪装備を外してしまった。
『あ、ちょ……』
「さ……ラストチャンスだよ?うんと優しくして欲しい?酷くして欲しい?」
クローリーの大きな手が、私の顎を掴む。
彼は私の首筋を見て舌舐めずりをした。
『……っ……や、優しく……してください……』
「じゃあ甘えて可愛らしくおねだりしてよ。その服のボタンを自分で開けて、大きく開きながら、クローリー様優しく吸って下さい大好きです。って」
『注文増えてる!!』
「君が反抗ばかりするからね」
クローリーはため息をついて私を見てきた。
どうしよう……
痛いのはやっぱ嫌だし……
『っ……わ、わかっ……た』
私はゆっくり起き上がり、ベットの上にぺたんと座りながら……
自分の服のボタンに手をかける。
「うん、素直な子には優しくするからね」
そう言われても……
やはりどうしてもボタンを開ける手が進まない。
あぁ……ここでモタモタしては余計苛立たせてしまうのは目に見えてるのに。
『……っ…………』
こうなったら……
奥の手を使うしか……
『………………うぅ…』
「?」
ボタンから手を離して、私は顔を両手で覆った。
『無理だよー……そんなことできないー……虐めないでよっ……っ……』
「え……」
ぐすっ……と鼻をならした。
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