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□お仕置き
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『ん……んん……』




目を覚ますと、隣にクローリー様が寝てる。



ん?




従者である私の隣に、クローリー様が寝ている……




ええええ!?



いやいや、落ち着け私。


昨日のことを思い出せ……




どうしてこんなことになったのか……









『クローリー様?』




ベッドで寝ようとした私に、後ろから抱きついてきたのは、私の主であるクローリー様。




「ねー……一緒に寝ていい?」




『なっ!?!?』





ガッと顔が赤くなる。



『な、なにを……従者である私がそんな……』


「従者なら主の言うこと聞けるよね?」



『ううっ……』



ベッドに押し倒され



「じゃ……おやすみー」




そのまま抱き締めて寝るクローリー様。


え、え、え……




あ……本当に寝るだけなのか。



なんだ……




いや、なんだじゃない!!



こんな状態で私が寝られるわけ……





クローリー様はお構いなしに、私を抱きしめる形で寝てしまう。



な、なんて無防備な!!!



こんな時に敵陣が襲ってでもきたら……




あ、私がお守りしなくては……




そう思い気を張り詰めてきた私だったが……





途中恐ろしく睡魔に襲われ……






クローリー様の腕の中で眠ってしまったと……そういうわけだ。





思い出してため息がでた。



従者である私が、こんな形で眠りについてしまうなんて…





そう思いながら、クローリー様に目をやる。




やはり、なんと無防備なんだろう。



襟からチラリと見える彼の胸板にドキドキする。




首筋が綺麗に見えている。




ここに、私の牙を突き立てたい。




クローリー様の……




血が飲みたい。
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