Hydrangea game

□Hydrangea game Stage,2
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「丁度先輩が悲鳴上げ始めた時の話からしよか」
「え、アレ聞こえてた?」
「おん。何かと思うてみんなびっくりしとったで。誠凛の子達は割と冷静やったわ」

そっか、そうだよね。絶叫したし。あんな声出したらみんなびっくりするか。レオちゃんも苦笑してるから大袈裟に語った訳でもない、紛れも無い事実だ。何だか恥ずかしい。
取り敢えず忘れる事にして先を促した。

「赤司くんと花宮の情報を纏めてから、次の探索について話したんや。赤司くんから先輩が渡しよったメモについては聞いたで」

ここでメモについて言及か。私が赤司くんに渡したメモは《憎い》と書かれたあれだけだ。詳しく言ってこない、誤魔化しているという事は参謀組内のみか、主将までの情報共有で済ませたかのどちらかになる。やっぱりあのメモは隠して正解だったようだ。

「レバーの隣にあった扉、開かん言うてたやろ。赤司くんが帰りがけに確認したら開いたんやて。せやから今度はそこの探索をしようて事になった」

シャッターの仕掛けの後、私はそのドアを開閉させてない。恐らくはあのレバーがシャッターと、側にあったドアの開閉に関するものだったのだろう。
もしくは私が言った、開いてなかった、というのを疑われる可能性はなくはない。ショウちゃんの口調からはそこら辺を読み取ることは出来ない。とはいえ、それは先に何があったかにもよるだろう。
ひとつ相槌を打ちながらクッキーを貰う。

「一階の敵は多分全て討伐出来とるっちゅうことで、探索には一校が出る事になったんや。まあ、ワシらやけどな」

ショウちゃんの言葉に私が相当寝ていた事が分かった。まあ、レオちゃんの焼いたクッキーで1,2時間くらいは寝ていたであろうことは分かっていたけど。

「その扉の先を見てきた訳ね」
「せや。その前に花宮や宮地くん、黛くんに銃持っとる敵に相対する時の注意やらなんやら受けてから行ったんやけどな」

なるほど。しかしマコちゃんは凄いな。一回銃持った敵とやり合っただけなのに対応策が分かった訳か。あの分析力とか応用力とか、本当に羨ましい限りだ。どんな脳の造りをしているのだろうか。

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