Hydrangea game

□Hydrangea game Stage,1
23ページ/89ページ



伊月くんが目を輝かせて私の手を取り両手で握ってきた辺りでショウちゃんが降りてきた。

「そろそろ行くでー…って、ワシ邪魔やった?」
「いや、大丈夫。伊月くん、しっかりしようか。黄瀬くーん、行くってさー」
「あ、ごめん」
「はいっス!」

伊月くんは意識を取り戻すとハッとして手を離してくれた。黄瀬くんも忠犬宜しく駆け寄ってくる。
キヨも二階の探索組に組まれているから一緒に一階へと上がる。途中「ありがとね」と礼を言えばはにかみの後わしゃわしゃと頭を撫でられた。セットが乱れるー。

みんなに先に行ってもらい、武器庫でウィンチェスターのランダルとドラグノフを戻す。代わりにウィンチェスター(ランダルじゃない方)を掴んで一度レバーの重さを確認してスムーズだとみれば部屋を出てなんとなくみんなが集合する場所へと行った。この銃で実験したい事があるのよね。

先に行った人たちはもちろん、岡村くんも先にいた。揃ってないのはちーちゃん……失礼。岡村くんの横にいたからこれで全員だわ。
二階探索組も多分集合している。メンバーはキヨ、高尾くん、緑間くん、赤司くんのところの元気っ子な二年生…葉山くんだっけか、と、確か諏佐くんと話してた大きい厳つい子。だめだ、まだ名前が分からない。

一応三階探索組の子が持っている銃は覚えておく事にする。戦力の把握は大事。
因みに私はター◯ネーター2でシュ◯ルツネッガーが使ってた奴の長い版で有名なウィンチェスターM1873(狙撃銃)と、使い易さに定評のあるシグザウエルP226E2(拳銃)。
伊月くんはデザートイーグル.50AE(拳銃。だがデカイ)。ブラックでカッコいい。多分2本目も同じかな?腰のホルスターに黒いデザートイーグルが見える。
黄瀬くんはソップモッド M4(突撃銃)。手に馴染まなかったら変えなと言っておいたが大丈夫なようだ。
ショウちゃんは89式小銃(突撃銃)。陸上自衛隊で使用される物のトイガンモデル。なんか似合う。怖いわ。
岡村くんはMP5A5 HC(軽機関銃)。なんというか、大きい手でそれを持っているとまるでハンドガンのようだ。この型のは普通のMP5より大きいモデルだが、それでも片手で使えるのではないか。いや、確実に使える。
そして、ちーちゃん。M40A1(狙撃銃)。レミントンM700という銃のカスタムモデル。もう一つ、腰にリボルバーが。…もしかして。

「ちーちゃん、それS&W M19コンバット・マグナム?」
「ああ。流石だな」
「やっぱり!次◯だー!」
「そういうみのりはターミ◯ーター」
「おー、よく知ってらっしゃる!」

コンバット・マグナムは次元◯介の愛銃。そして、モデルとなったレミントンM700はTVシリーズだかで見た気がする。
私がズバリ当てたからか、ちーちゃんの無表情もどこか嬉しげだ。
そして、予想はしてたがやはりスナイパー。見つからないなら強いもんね。

●●
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ