▲ SEVENTEEN Novel ▲

□バカみたいに好きだ
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たまたまジフニヒョンと2人っきりになった。
部屋数に比べて僕たちの人数は多い。
だからこそ、この状態は珍しい。

一通り音楽活動もひと段落した頃。
この広い部屋で僕とジフニヒョンは膝がくっつくくらいの距離で2人座っている。
ジフニヒョンは1人次の音楽をつくる準備をしているのだろうか、片方だけイヤホンをしている。


♪〜

これは僕のちょっとした告白。
ジフニヒョンが知らない曲を聞いたとき必ず聞いてくるのを知っている。

「何て歌だ?」

「バカみたいに好きだ。」

「?」

何を言っているかわからないという顔している。
ヒョンは無意識かもしれないけれど僕の肩に頭を預けている姿はとてもドキドキする。
返事をしないからかその状態のまま顔を上げ、僕と視線が合う。

「バカみたいに好きだ。」

もう一度言う。
追い討ちをかけるように言葉をつむぐ。

「僕がヒョンのことバカみたいに好きなのかも。」

「・・・・・・。」

臆病な僕の精一杯の告白。
だけどヒョンは意味がやっぱりわからないようだ。
今はこの距離感を大切にしたいとも思っている。
ヒョンが僕を見てくれるきっかけになればいい。
この小さなきっかけを続ければ、いつかジフニヒョンの心の中に僕も居れるようになるかな。
そんな願いも込める。

「曲名ですよ。
ヒョンはいつも僕に向かって
『おい、バカ〜バカ〜』って呼ぶじゃないですか。」

「おー、そうだよ。
このバカ野郎。」

納得がいったのか、返事をしてくれた。
でも、ヒョン。
僕、今はバカな犬かもしれないけど狼になるかもしれないですから。
気をつけてくださいね。



Fin

この小説はフィクションですが、参考にした動画があります。
練習生時代の動画です。

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