花のため息
□歪んだ関係
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「今度は、あの子ですか…」
「そやね。だって、初めから、あんただけやないでって言ったやろ。」
「そうですね…」
あの日、組が離れることが決まった夜、泣きながら電話した。
トップとしての責任感もあったのだろう、家においでと言ってくれた。
緊張しながらも、嬉しかった。
組替えもショックだったけど、それ以上に、あなたと離れるのが辛くて…
黙って話を聞いてくれた後、
ふんわり抱きしめてくれた。
「どこにいても、応援してるから。いつでも、頼ってええから。」
初めて彼女の温もりに包まれて、告白した。
「離れたくないのは、真咲さんが好きだからです。ずっと、好きでした。」
途端に、空気が変わる。
「そうなん?まぁ、そうやないかとは思っとたけど」「えっ?」
「あの…」「なに?」
「これからも、隣にいたくて…」「プライベートな話?」
「はい…」「付き合いたいって事?」
「はい…」「ええけど、そうゆう関係、他にもおるで、そうれでもええの?」