花のため息

□I am a hunter.
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私は、ハンター…
狙った獲物は逃がさない…

もうすぐ、今日の獲物がここを通るはず。

ほ〜ら、無防備な姿で現れた。
素早く近寄り、腕を掴む。「捕獲っ!」
そのまま、腕を引き、空いてる教室に連れ込む。

「なっ、なっ、なんですかっ!いきなりっ、さゆみさんっ!」「ちーなーつー、ほらっ、ほらっ」手を出す。
「だから、なんですか?」「もう、分かってるでしょ?あれ、あれっ」
「あれっ?」「もう!昨日、真咲さんのコンサート行ったんでしょ?」
「はいっ!とっても楽しかったです。真咲さん素敵でした。」「でしょ?そこで、ちなつなにをした?」
「へっ?わたしですか〜?」「そう!」
「たそと楽しく観ましたけど?」「そう、そして、真咲さんが客席降りして〜」
「あ〜〜〜、あれですか?」「そう、あれっ!」
「家に置いてますけど…」「な〜んだ、そうなの…、あっ?洗った?」
「まだですけど…」「あ〜よかった〜」

ここは、上級生としてきっちり言わなきゃっ!
パンと手を合わせて
「ちなつ〜、お願いっ!一生のお願いっ!私に頂戴っ」「え〜っ」
「ホント、一生のお願い。大事にするからっ!そうだ、今度、ちなつの好きなものおごるから〜ねっ、ねっ?」「そこまで、おっしゃるなら…」
「ほんと〜!!だから、ちなつ、大好きっ!いつも、いつも、いい仕事するね〜。」「あっ、ありがとうございますぅ…」

こうして私は、真咲さんの汗付きタオルをゲットした。

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