STORY

□夏の思い出
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「真咲、お前は、今日はかき氷担当な。」
「は〜い!」
夏休みは、海水浴場の海の家でバイト。
リーダーは大学生の瀬奈さん。
イケメンで、優しい。
今年の夏は、楽しくなりそう。

「あっ!ヤバッ」慌てて隠れる。
「どうした?」「学校の先生…」
「お前、バイト禁止か?」「まぁ…」
「上手くやれよ。」頭をポーンと叩いて仕事に戻る。
ドキドキする。
彼女いるのかな…

夕方、人もまばらになり、片づけを始める。
「明日は…雨かもな…」
「あ〜、天気予報もそう言ってかも。」
「かもってお前…」「やって、朝急いで用意してたから…」
「雨だったら、バイト要らなね〜な。」
「そうですね…」
つまんない…会えないじゃん。

向こうへ行くために立ち上がった瀬奈さんが耳元で、
「雨だったら、映画行こうか?」
「へっ?」「ふたりで。」
えっ?返事をする前にもう向こうへ行ってしまった。

ふたりで?
これってデート?
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