✙短編集✙
□僕の名前を呼んで
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「仁・・・女遊びもいい加減にしなよ。」
朝っぱらから不機嫌な和也。
うるせーよ、お前は俺の何を知ってるんだよ。
「関係ねーじゃん。」
冷たく言い放つ。
「周りからの印象だって良くないんだぞ。」
うるせぇ。
なんだってこんなに言われなきゃいけないんだよ。
プチンと頭の何かが切れて
立ち上がって憤慨してる和也を壁に突き飛ばした。
「じゃあ、和也が女の代わりになってくれる?」
耳元でそう囁くと
和也の肩が少し震えた。
「どうするの?」
俯いている顔を覗くと潤んだ瞳。
ドクンと心臓が跳ねた。
ーーーーーあれ、こいつこんな可愛かったっけ。
気がつくとフローリングに押し倒し
服を脱がしていた。
「ちょ、仁!やめて……」
自分だって今更後戻りできないことくらい知ってるくせに。
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