FE 蒼炎/暁 二次

□あの日の約束
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「んっ…、くっ…。」
互いに食いつくかのような、口づけ。彼女の舌を絡めとり、口腔に侵入する。応えるようにシグルーンもまた、ハールのそれに縺れさせる。自然と口腔内を満たした唾液を飲み下す。
「…男、いんだろ?」
「ううん。振られたばっかり。」
展開についていけない。混乱する頭をなんとかしたいと、漸く顔を放した彼女に、問いかけた。
「嘘つけ。」
振るような男がいるものか。
「本当よ。いまは誰も。」
つい最近まではいたってことか。
「はーん。それで、俺で欲求不満を解消したいと?」
牽制を入れる。
「その通りよ。」
微笑のまま応える。動じない。
「……。俺、怪我人だぜ?」
「大したことないって、知ってるわ。」
その通りだ。手当てを受けたことを悔やむ。
「それに…、体は正直、みたいよ?」
毛布を掛けた、自らの下腹を確認する。…情けない。
ハールは腕を解き、半身をサイドボードに持たせかけた。
「きゃ…」
片手をシグルーンの腰に回し、一息に自分の方に抱き寄せ、今一度、奪うように荒々しく口づける。
彼女の肩が震えているのがわかる。
「ふ…ぁ…。」
苦しげな声を聞いてもなお止めず、口腔を侵し続ける。
二人の混ざりあった液を彼女の喉に流し、漸く唇を離す。
「んっ、く。」
シグルーンがそれを飲む音を聞く。
右手を胸元にかけ、荒くボタンを引き裂こうと試みる。彼女はやんわりと右手を押し戻し、自らゆっくりとボタンを外しはじめた。顕れた白い胸元に唇を這わす。彼女がビクンと体を震わせる。コルセットに包まれた乳房をなぞる。右手でずらす。ぷるりと露出した乳房が眼前を埋める。躊躇うことなく、桃色の突起を口に含むと、せつなげな声を漏らす。舌で転がしてやる。
「ふ、ぅんっ。」
悦に入った彼女が、右手をベルトにかける。今度はハールの方が
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