FE 蒼炎/暁 二次

□追憶(仮)
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 英傑の墓標は雨の中。

 生前の彼の全てを語るのは、風雨に曝され錆び付いた戦斧と大剣のみーー。


 彼に似合わぬデイジーのブーケを手向け、濡れるままに膝をつき、祈りを捧げる女が一人、いた。

 
 私の愛した貴方が…。

 本当に欲しがったのは、英名ではなく。

 こんな小さな、ブーケのような安らぎだったのではなかったのだろうか。

 
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