犬物語

□覚醒
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それからしばらくして、二人が数多の報酬(主に食料)を携え、楓の村に戻ってきた頃にはもう日が傾き始めていた。

「あっ!犬夜叉達が帰ってきた」
「ホントだ!」

三人の子供の面倒を見ながら薬草を摘んでいたかごめと珊瑚が二人の姿に気がついた。

「ただいま戻りました」
「おかえりなさい、犬夜叉、弥勒様」
「おかえり。今回は結構時間かかったたんだね」

犬夜叉達を出迎えるかごめ・珊瑚。

「相手はザコだったんだけどよ、弥勒の野郎が何かにつけふんだくってやがったからよー」
「まあそう言うな。これも生活の為」
「相変わらずね・・・」
「まったく・・・」

かつて共に旅をした仲間は弥勒の阿漕なやり方に呆れていた。

「さて、犬夜叉達も帰ってきたことだし、ごはんにしましょ」
「そうだね、今日は久々にアイツがきてるんだから」
「「??」」
(“アイツ”って誰の事だ(でしょう)?)

珊瑚が何気なく言った一言に疑問符を浮かべる二人。

「犬夜叉〜!弥勒様〜!何してるの〜!」
「置いていくよ〜!!」

いつの間にか置いてきぼりをくらった二人。

「あっ!!おい待てよ!!」
「今行きます!!」

二人も急いで後に続く。


 
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