捧げもの

□キュンキュンキュン
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今日も今日とて会いに行くのです
あなたに…




『静雄さぁーん!!』

「またか名無しさん」

『はい!また来ちゃいました』




学校が終わって、静雄さんのもとへ直行するのが今の私の日課
静雄さんの魅力は何と言ってもツンデレ具合が素晴らしいこと!!
私は一発でK.Oでした。
最初こそ怖いと思っていた時があったけど、今ではそんなこと幻でしかない
何で怖いなんて思っていたの?
怖い事なんてあるはず無いのに




『えへ、静雄さん♪』

「なんだよ」

『ぎゅうぅぅ』

「っ!…止めろ」




とかなんとか言っても結局は許してくれる静雄さんが好き
私達って、別に付き合っている訳でもないのに馴れ馴れしいと思う
いや、その原因を作っているのが私なんだけど…周りにはどんな風に見えているんだろうか
例えば


恋人同士…とか




『きゃー!もう静雄さんってばー』




恥ずかしさもあって、静雄さんの腕をバシバシと叩いてしまった
怒っている雰囲気は微かに感じられるが、特に何も言ってこないので少し安心してた




「名無しさん、いい加減にしろ」

『すみません』




頭を鷲掴みされました
でも、力加減を考えてくれているから痛くない
こう言う静雄さんの優さにまず1キュン
そんでもって…




『すみません静雄さん。痛かったですか?』

「いや、そんなことはねぇ」

『でも…』

「俺こそ悪ぃ…頭、痛くないか?」




こう言うとこに1キュンですね
はい。ダブルキュン頂きました
私が悪いって言うのに静雄さんは優し過ぎるんだよ
だから私の心臓を掴んで離さない




『静雄さんっ!』

「ん?」

『ぎゅうぅぅ!!』

「…名無しさん」




好き
とは言わない
静雄さんは年上が好みらしいし、私は年下って言うのを存分に利用して甘えまくるだけ






END

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