短編
□三次元＜＜＜＜＜二次元
1ﾍﾟｰｼﾞ/1ﾍﾟｰｼﾞ
『うはー、まぢレンきゅんかんわいぃ〜』
｢…｣
『大好きだー！可愛すぐる』
｢…｣
『お持ち帰りして食べちゃいたい』
｢ねぇちょっと｣
『ん？』
｢きみは俺の彼女だよね｣
『…うんそうだね。一応』
｢だったら彼氏の前で他の男を可愛いだの大好きだの言わないでよ。あと、一応じゃないから｣
『え〜、臨也まさかのヤキモチ？キモーイ(笑)』
｢…お岩さんは俺のどこに惚れたの？｣
『え、顔』
｢…｣
『…』
｢だけっ！？｣
『うん。言っておくけどレンきゅんは二次元の男の子だから。あ、でもでも、臨也とレンきゅんを比べると、臨也＜＜＜＜越えられない壁＜＜＜＜レンきゅん…かな』
｢ぇ…｣
『あっ！用事あるの忘れてた、じゃあね！』
｢…｣
つまり俺は二次元の男に嫉妬して二次元の男にボロ負けした、と…
嘘だ！
ありえないっ！！
──…
｢ねぇ、顔以外にも好きなところあるよね？｣
『え、ないよ』
｢あるよね？｣
『…』
｢あるって言ってぇ！｣
『しつこいの嫌い』
｢！！？｣
END