短編
□君たちと青春!
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『青春といえばなんですか!?』
私は新羅にマイクを持ったフリをして、右手を口元に近づける
新羅「青春?そうだなぁ…」
『はい却下』
新羅「まだ何も言ってないよ!」
『とにかく却下。静雄は何だと思う?』
静雄の方に向き直り、右手をつきだす。
静雄「…何の話だ?」
『聞いてなかったの?えっとね、青春といえば何だと思う?って聞いたの』
静雄「…れ、恋愛、とか」
『静雄可愛い』
静雄「っ、可愛くねぇよ」
あぁもう。
そうやって照れてるところが可愛いのに、この無自覚さんめ
臨也「シズちゃんが恋愛とか似合わないなぁ〜」
静雄『「臨也っ!」』
背後から声が聞こえたかと思えば、その正体は臨也だった。それにしてもまさかのハモり。運命感じちゃうね!
新羅「臨也、いつから居たの?」
臨也「さっきから居たよ。それにしても、青春=恋愛だなんて笑っちゃうね」
ヤバイヤバイヤバイ!
そんなこと言ったら…
静雄「イーザーヤー…」
『落ち着いて、静雄!』
私は静雄を落ち着かせる。その横で2人は何事もないかのように会話を続ける
新羅「そういう臨也はどうなんだい?青春といえば」
臨也「スポーツとか?」
『あっひゃっひゃっひゃっひゃ!!』
思いっきり馬鹿笑いしてやった
いや〜、臨也がスポーツとかねぇ…
『静雄の恋愛以上に似合わないよ』
うん、断言できる。
新羅「それって何気に、静雄に恋愛は似合わないって言っているよね」
『黙れメガネ』
新羅「ひどいっ!」
臨也「お岩さんはどういうのが青春だと思うの?」
『…』
んー、考えてなかったな。恋愛は静雄が言ったし、スポーツは臨也が言った、というより苦手だし…やっぱり…
『日常…かな?』
「「「…」」」
『こうやってさ、みんなで仲良く話してたり、静雄が臨也を追っかけたり、私が新羅をからかったり、日常的なことが私にとっての青春かも』
あとそこにドタチンのツッコミがあれば完璧。と付け足す
静雄「お岩さんらしいな」
新羅「うん共感できるよ」
臨也「お岩さん可愛い。抱き締めてもいい?」
『最後の奴ちょっと黙ろうか』
たぶん、楽しいことが青春
私にとっては彼らなしで青春はあり得ない…。
END