中編
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11月のことをご存じの皆さん
あの後進展があったのです
あらかた予想は出来ていたと思うことでしょう
なんと!
私と臨也さんは好き合っていたのです
『でも、付き合っていないのは何でですか?』
「何で付き合わなくちゃいけないの?」
は?
なんと言ったでしょう、この人は…
私の聞き間違いでなければ“何で付き合わなくちゃいけないの?”って、仰ったような
『私のこと嫌いなんですか?』
「そんなことないよ」
『じゃあどうして…』
「いつ元の世界に戻るかも分からないのに、付き合ったりなんかしたら愛着が湧いて駄目になる。いや、むしろ執着かな?」
『…』
「それにお岩さんちゃんはまだ高校生だし、節度のある付き合いをしなきゃいけないでしょ」
『…』
ちゃんと考えてたんだ
なんだか、嬉しい
でも、そうだね。いつか元の世界に戻ってしまうって考えると、当然のことだよね
少し…
いや、かなり悲しかったりするけど
「そんなことより、今日はクリスマスだからもっと楽しもう!」
『…そう、ですねっ!!』
そんなことよりで片付けられたのには多少傷ついたが、今日はクリスマス
そうだよね、楽しまなきゃ損だよ。
臨也さんもいることだし!
『まずはケーキですかね。お腹いっぱい食べましょうかっ!』
「色気皆無だね」
『そんな私を好きになったのは臨也さんです』
「そうだね」
あ、なんか恋人っぽい
嬉しいな
出会った当初はこんなことになるなんて、思いもしなかったしなぁ(しみじみ
『んー、クリスマスって言ってもケーキを食べること以外で、何をすれば良いんですかね?
臨也さんは何かしたいことありますか?』
「んー、そーだなぁー、じゃあ…」
『んっ!!』
キスをされました
しかも深い方で…
『…っは、い、臨也さん…』
「ん、それじゃあケーキ買いに行こうか」
『〜〜っ、』
節度はどうした節度はああぁぁあぁぁあぁぁぁぁ!!
と、心の中で叫んだ私。
それは雪降る12月のことでした。
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