中編

□7
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あの日から忘れられない


そう


静雄さんのことがっ!!
真面目に静雄さんカッコいい




「あんまり五月蝿いとその口裂くよ」

『ご、ごめんなさい』

「まったく、お岩さんちゃん趣味悪いよね。
よりにも静ちゃんだなんてさ」

『静雄さんカッコいいじゃないですかっ!!』


静ちゃんより良い男が目の前にいるっていうのに…(ボソッ

『え、ごめんなさい、聞こえませんでした。』

「別に、何でもないよ」

『はぁ…』




それにしても、ここに来て早7ヶ月
なんだか慣れって怖いものだと改めて分かった

臨也さんともう7ヶ月も一緒に過ごしたと言うことでもある




「ラッキー7だね!」

『…』

「?」

『…』




いや、確かに7ではあるが…いやいやいや、待てよ
臨也さんキャラどうした?
確かに前々から可笑しかったけど…なんというか…正直に…


キモい!!




「酷いなぁお岩さんちゃんは…」

『…』




読まれてる!?


どうして読めた?
どうして読んだ?
プライバシーというものはコイツにないのかあああああぁぁぁ!!




「安心しなよ、別に心を読んだわけじゃないから」

『…』




尚更不安なんですけどっ!
どうして分かった!?




「そうだ、もしこのまま元の世界に戻れなかったらお岩さんちゃんどうする?」

『え、どうするって…』




相変わらず話の方向を45度と変えてくるが…
慣れって怖いな




「俺気分屋だし、別にお岩さんちゃんが居なくても何も困らないし…俺が出てってくれって言ったら、##NAME2##ちゃんは出ていかなきゃいけないでしょ?」




まぁ、確かにそうだけど…


あれ?前に戻れるまで居ていいって言ってなかった?いや、それは気分だったのかもしれないけど…あれ?前に臨也さん、私に居てほしいって言ってなかった?


あれ?
あれあれ?


なんだろう、この気持ち




「あ、安心して。今は追い出そうとか思ってないから。むしろ居てほしいし…」




ドキッ、


初めて胸の鼓動が聞こえた気がする


それは暖かいものが恋しくなりだす10月のことでした。





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