中編

□3
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ピッチピッチ
チャップチャップ
ランランラン♪


なんて陽気になれるはずもなく、気分はどんよりブルー色
臨也さんが未だに、外出を許してくれないからだろうか?いや、違う。雨が降り続けるからだ




『臨也さんはこの雨の中、一体どこへ?』




思わず呟いてしまう
わざわざこんな雨の日に出掛けなくてもいいと思うんだ!
だってホラ、変な音が聞こえるし


ゴロゴロ…


やだよー。こんな日に一人だなんて、謀ったな!臨也さんめ!


ゴロゴロ…


ピカッ!!




『ヒッ!』




うざやのバカヤロー!
あとで絞めてやる




「声に出てるよ」




ゴロゴロ…ピカッ!!




『ひぎゃぁー!!』




決して!決して、雷に驚いた訳じゃない!決して、急に臨也さんが話し掛けてきたから驚いた訳でもない!!ただ、反動で臨也さんに抱きついてしまっただけである




「よしよし、怖かったね」

『こ、こども扱いしないでくださいよぉ』

「お岩さんちゃんにも女の子らしい所があるんだね」

『女の子扱いもしないでくださいぃ』




臨也さんが頭を優しく撫でてくれるから、少し安心した。
そして今の状況を理解する




『(わ、私、なんて恥ずかしいことを…)』




穴があったら入りたい。いや、むしろ穴があったら掘りたいいいぃぃぃー!!
恥ずかしい


直ぐ様臨也さんから離れる




「もう良いの?泣いてもいいんだよ?」

『からかわないで下さい。泣くほどのことのでもありませんよ。』

「えぇ〜、でも雷が怖くて抱きt『わーわー!何もない!何もなかった!』…可愛いと思うけどなぁ」

『はい?』

「可愛いと思うよ。雷に怯えるお岩さんちゃん」

『なっ…は、』




恥ずか死いぃぃー/
と、心の中で叫んだ私


それは雷がなる梅雨の6月のことでした。






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