中編

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デュラララにトリップして、臨也さん家に住まわせてもらって1ヶ月が経とうとしている
そんな私は一度も外に出させてもらっていないのだ
まぁ、何か理由があってのことかもしれないから特に何も言わないけど…あれだね。


暇だ
でも、何もやる気が起こらないんだよね


やっぱあれだね
あれしかないね


五月病
もう病気だよ。ということで、ただ今ソファーに寝そべっている
いやぁ〜、さすが儲けてるだけあって良いソファーを使っている。
ふかふかだよ!




「お岩さんちゃん。邪魔」




この人に言われたらおしまいだ




「聞こえてる?邪魔なんだけど」

『だるいので動きたくありませ〜ん』

「乗るよ?」




そう言って、本当に乗ってきた




『ぐぇ…ギ、ギブギブ!』

「はははっ」




くそぅ
人をバカにしやがって!
仕返ししてやる!




『ど、っせい!』




思いっきり起き上がり、臨也さんをちゃぶ台のごとくひっくり返す




「うわっ、スゴい力だなぁ」

『嬉しくないですっ!』

「向こうの世界では皆強かったりするの?」

『私が強いみたいに言わないで下さいよっ!』




あれ?違うんだ?
なんてわざとらしく言うから頭を殴ってやった。
スゴいよね!
目上の方を殴るなんて、うざやさんを除いてきっといないよ!!




「ねぇお岩さんちゃん」

『はい?』

「暇だね」

『…』




いきなり話変わったし。この人は一体何をしたいんだ
働けよ!!
と言いたいところだが、きっと彼も五月病なのだろう。それに加え、絶賛五月病の私にそんなこと言う気力も残ってなどいない
ただ暇なのは彼だけじゃなく私も一緒なので話し相手には丁度良いのかもしれない




『何をしたいんですか?』

「人間観察♪」

『…』




うぜえええぇぇぇ!!!
と、心の中で叫んだ私


それは五月病真っ只中の5月のことでした。






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