金髪で血色の瞳のあなた
□囚われた三人の花嫁
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side彩乃)
彩)「鈴!」
鈴)「!ゔぁ?!」
鈴のうめき声がした方に行くと、そこには、鈴を抱きかかえた長髪で珍しいふくを着ている男がいた。
彩)「ちょっと!あんた!鈴を離しなさいよ!」
不)「ん?テメェが翡翠彩乃か?俺は不知火匡だ」
彩)「自己紹介なんてどうでもいいから早く鈴を離して!」
不)「んな事言うなよ?俺は鈴の夫になる男だぜ?」
彩)「何いってるの?鈴はあんたなんかとは結婚しない!」
不)「ひでぇなぁー、おーいかざまぁー翡翠彩乃を見つけたぞー」
不知火はいきなり叫んだ。すると廊下から異様なオーラに身を包んだ男が現れた。
?)「ほぅ、お前が俺の嫁になる女鬼か。」
彩)「あんた、誰?」
風)「風間千景、お前の夫になる男だ。よく覚えておけ。」
そう言うと、さっきまで離れた所にいたはずの風間がいつの間にか目の前にいた。と、同時に唇に柔らかい感触がした。それが口付けだとわかるのに、さほど時間はかからなかった。
彩)「んっ」
口付けをされて気が緩んだ瞬間、お腹に衝撃が来て、あたしは気を失った。