金髪で血色の瞳のあなた
□荒野に咲く一輪の花
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千鶴side)
千鶴)「はぁ、、、。」
平)「どうしたんだ?千鶴?」
千鶴)「平助君、、、。あの、私、新選組の皆さんに迷惑をかけていないでしょうか?なんだか私、皆さんに迷惑をかけている様な気がして、、、。」
平)「そんな事ねぇよ。」
千鶴)「でも、私がいるだけで、此処に鬼が来てしまいます。」
平)「だから、そんな事ねえって!」
左)「そんな事ねぇぜ!千鶴」
平)「うぉっ!!左之さんいつのまに!!」
左)「えっ?俺たちずっと最初からいたぜ?なぁ新八?」
新)「?あぁ。ずっといたぜ?」
平)「しんぱっつぁんまで!!」
左)「いいか?千鶴?お前は俺たちに必必要な存在なんだ。もし、お前が、この屯所から出て行くっつんだったら、地球の果てまで追いかけてやるよ。」
総)「っていうか、屯所から出てった時点で殺すけどね〜」
新)「!!っ総司!お前いつのまに!」
一)「新八、うるさい。」
新)「うぉっ!!斎藤まで!お前らどっから湧き出てきやがった!?」
平)「そうだぜ!っつかなんでみんな広間にあつまってんだよ?」
総)「なんでって、、、。土方さんに呼ばれたからだよ。ねぇ一くん?」
一)「あぁ。」
千鶴)「なにかお話でもあるんでしょうか?」
[ガラッ]
土)「悪りぃな、みんな集まってもらって。」
左)「別にいいけどよ、話ってなんだよ?」
土)「あぁ。一週間後の天皇陛下の護衛についてなんだが、俺たちの他に三人、くノ一が護衛に参加する事になった。」
一)「!!それは、俺たちでは、力不足だという事ですか!?」
総)「まぁまぁ、一くん、落ち着いて。土方さん、なんで、僕たちの他に三人もくノ一が居るんですか?」
土)「どうも最近、京で長州と薩摩が不穏な動きをしているらしい。そんで、三人のくノ一さんと が裏方で働いてくれるらしい。」
新)「じゃあ、俺らの仕事になんら関係はないっつー事だな。」
土)「仕事については関係はないが、それ以外で、関係がある。」
平)「なんだよ?」
土)「明日から、その三人のくノ一と俺たちが一緒に暮らす。」
全)「、、、、。?」
左)「うそだろ?こんな男所帯に女を入れるなんて!」
総)「まぁまぁ落ち着いて。」
左)「落ち着けるか!こん中に女が入ってくんだぜ?しかも三人も!」
総)「そんな事いったら、千鶴ちゃんだって女の子じゃない?ねぇ千鶴ちゃん?」
千鶴)「え?あっ!はい!」
平)「でも、羅刹の事はどーすんだよ?」
山)「それは私も気になっていまし
た。」
新)「!いつのまに!」
山)「ずっといましたよ?永倉くん?」
平)「山南さん!昼間に起きてて、大丈夫なのかよ!?」
山)「、、、。今のところは。」
土)「うるせぇぞ。静かにしろ。
いいか?羅刹のことは、三人のくノ一に、知らせてある。」
全)「!!!」
一)「副長。一緒に住むとしてもたかが、一週間ほどであろう?わざわざ、羅刹のことを教える必要はないんじゃ?」
土)「あー。そのことなんだが。その三人のくノ一とは、当分一緒に暮らすことになる。どうも凄腕らしくてな、京の治安を守る為に、協力しろって上からの命令だ。」
平)「ンなの断ればいいだろ!」
土)「ダメだ。近藤さんが了解しちまった。」
左)「んじゃあしかたねぇな、だけだよ、千鶴のことはどうすんだよ?
男の目なら騙せるかもしんねぇが、女の目、ましてや、くノ一のめをごまかせられるとは、思えねえ。」
土)「千鶴の事も伝えてある。あと、鬼ってこともな。」
平)「部外者にそんな事おしえていいのかよ!?」
土)「それが、くノ一の三人なんだが、女鬼らしいんだ。俺がこの目で確認した。千鶴と同じように傷が治ってたぜ?」
新)「まじかよ!」
土)「あぁ、それと、くノ一の中の一人、翡翠彩乃っつーやつは、小さい頃、人間に里を滅ぼされて、仲間のほとんどを失い、悲しみのあまり、記憶を失い、どうも、鬼としての記憶がなくなっているらしい。だから、鬼の存在はそいつの前では内密に、と言われたから、翡翠彩乃っつーやつの前で、鬼の話はすんじゃねぇぞ。」
平)「なんか、たのしそうだな!」
総)「そう?ぼくは、ただ、面倒ごとが増えただけだとおもうけど?」
土)「まあ、そういうな。いいか、お前ら。その三人組のくノ一は、幹部と同じように扱う。あと、仲良くしてやってくれ、と、近藤さんがいってたぞ。」
左)「まぁなんだかんだ賑やかになりそうだし、歓迎すっか。」
平)「だな!」
新)「おぅ!みんなで盛り上がろうぜ!」
一)「新八、お前はただ、はしゃぎたいだけだろ?」
総)「まあ、近藤さんが言ったなら、しかたないね。」
土)「くノ一は明日京に着く予定だから、買い出し組はいつもの数に三足しとけよ。」
千鶴)(翡翠彩乃さん、、、。どんな方なんでしょう?)