自覚なし
□四話
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町の茶屋
この茶屋はどちらかと言えば人気がない方だ
この間できた新しい茶屋に客を持っていかれたらしい
まあ、ちらほら客はおるんやけどね
「さて、誰が一番やろなぁ〜…」
呑気に団子を食べながら皆の様子を伺う
2、3人は声掛けられて一緒にお茶飲んどるけど、奢ってもらえるかどうかはまだ分からん
「お姉さん!お勘定!」
「はいよ!」
僕は今 茶屋で働いとる看板娘って設定な!
あ、立花と一緒やん。この男
「2人分な」
「毎度!」
立花は課題クリアっと
男は嬉しそうな顔して店を出ていった
「女装は得意なんか?」
「ええ。作法委員ですしね」
「そうか。立花はクリア 学園に戻って自習」
やっぱ一番は立花やったな〜…
まあ、美人やったしな
とまあ時間は流れまして←
あっという間に日が西に傾いている
茶屋も店仕舞いだ
誰が残っとるかって?
それはな
「潮江文次郎…団子!忘れんなや!」
「てめぇ!それでも教師か!!」
「残念ながら教師や!持つんは手伝うけん」
んで、この茶屋で五、六年生分と教師達の分の団子を買って 学園へ戻る