自覚なし

□四話
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どーも 七海です
騒がしい兄たちも帰り(とは言っても近くの町に住んでいる)、今日は五、六年生の合同授業です

「え〜…これより、五年生と六年生の合同授業を始める
授業内容は 女装をして町の茶屋へ行き、日の入りまでに男の人から奢ってもらうこと。茶屋については全員同じ店
何か質問は?」

皆を見渡すと、スッと手が挙がった
あれは確か…五年い組の久々知兵助

「なんだ?」
「もし、課題をクリアできなかった場合は?」

あ、考えてなかった……
う〜ん…どうしよ……
よしっ!

「んなら そいつには五、六年生の分の団子を買ってもらう。当然 先生達の分もな!」
『はあああああぁぁぁぁあああ!?』

へっ!これで楽しくなるやろ

「分かったんならさっさと準備しぃや!」

皆が準備に取りかかったところで 僕も準備をする
とは言っても 普段着になるだけなんやけどね


数分後


「全員揃ったか?」
「あの、黒原先生…」
「なんだ?不破」

皆の視線が僕に集まる
まあ、僕の女装なんか見慣れとらんよな

「何故 先生まで女装を…」
「この方が 皆を見るのに便利やけんな」

そんで改めて女装した皆を見てみ…る……

「ぶっ!!…ちょ!……クククッ
し、潮江…そ、っそれ!女装なんか!?クハハッ!!」
「おい!どういう意味だ!?」
「文次郎は老けてるからな」
「仙蔵!?」

うん。立花は似合いすぎだ
完璧な美人さんになっとる……
…………なんやろ……この敗北感……

「課題をクリアした奴から学園に戻って自習するように!
じゃあ行くぞ」
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