自覚なし

□七話
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くの一教室で授業をしてから数日後

「で、何で着いてくるんや?」
『気にしないでくださいなあ〜』
「はあ…」

僕の後ろを着いてくるんは くの一教室のユキ、トモミ、シゲの3人
これやったら僕が女好きみたいやないか!
今は男もん着とるっちゃけん!

「先生は何を買いに来たんですか?」
「色々と必要なもんをな」
「必要な物でしゅか?」
「ああ。紅とかな」
「紅!?女装した方がいいんじゃ…」
「まあ見てな」

ちょっと待ってろと伝えてから紅が売っとる店に足を運ぶ
いろんな種類があって 暫く悩んどったら 奥から店主らしき人が出てきた

「いらっしゃい!紅をお探しで?」
「ああ。そこにおる子達に買ってやろうと思っとるんです」
「兄ちゃん優しいねぇ…もしかして恋人かい?」
「な、何言っとるんですか!そんなんじゃなかですよ//!」

ちなみに これは演技な?純粋で優しい青年を装えば簡単に話が進んで うまくいけばおまけしてくれる

「と、とりあえず!この色とこっちのば下さい///」
「なんだ兄ちゃん!結構照れ屋なんだなあ!よし、この簪やるよ」
「え、そ、そんな高そうな簪を…!」
「若者が遠慮するな!俺の奢りだ!」
「じ、じゃあ…ありがとうございます…?」
「いいってことよ!また買いに来てくれ!」

まあ、そんな感じで店を後にして 3人の所に戻る

「どうだ?男でも紅くらい買えるんだよ」
「え、あれは全部演技なんですか?」
「当たり前たい!」

これでもプロや!兄貴に負けんような忍にならないかんし、体力面以外でも演技とか変装で勝たんと意味ないもんな
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