俺と彼女の恋愛事情
□ネロの猫パンチ(バスター)
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ネロが私の家に居ると決めた後、私達はとりあえず二人で遅めの夕食をとる事にした。
「ご飯すっかり冷めちゃったね、、、」
ネ「そうだな、、、でも俺はこれ位が丁度いいかもな、、、」
ネロが起きる前に作ったのでかなり冷めているはずなのに?と思いネロの方を見ると。
「え、本当?ネロって猫舌、、、、、じゃなくて猫なのか、、、ふふっ」
ネ「、、、、喧嘩売ってんのか?」
「いや、ごめんごめん!つい人と話してる気になるんだよね〜、て言うかなんで猫なの?」
一番疑問に思っていたことを聞いてみる。
ネ「しらねぇ、気づいたらこんな姿だった」
「猫好きだから、とかいう理由じゃなくて?」
ネ「猫は別に好きでも嫌いでもねぇな」
どうやらネロも何でこの姿かはわかって無いらしい。
「いきなりネロが居なくなって親御さんは心配してないかな?大丈夫?」
ネ「別に、俺もお前と同じで親居ねーから」
「あっ、そうなんだ、、なんかごめん、、」
ネ「なまえが謝ることでもねーだろ、つーか、お互い様だな」
笑いながらネロは言った。
「それもそっか!あっ、でも私孤児院出身だから兄弟はいっぱい居るよ!」
ネ「俺もそうだ、あんま周りとは仲良くなかったけどな」
「あー、確かにネロってなんか一匹狼っぽいもんね!」
ネ「うっせー、余計なお世話だ。てか、俺にも兄弟みたいな奴は居るし」
図星だったのかネロはいじけた様に言う。
ネ「今日そいつと飯食う約束してたんだよな」
「そうなんだ、、、、あっ!でもさ!別の世界に来て、いざ元に戻ったら全然時間が経ってなかったって良くお話なんかであるよね」
ネ「、、、、それって逆もありえるよな、、、、。」
「、、、、、、、、ま、まぁね、、。」
ネ「、、、、、、、」
私の発言により部屋の温度が2、3度下がった気がする。
「そ、そんなネガティブになっちゃだめだよ!そんなこと考えるより明日からどうするか考えようよ!」
ネ「そ、それもそうだな!で、何すんだ?」
か「ここは普通洋服なんかを買いに行ったりするはずなんだけどね、、、、、何よりその姿じゃねぇ?あっ、キャットタワーでも買いに行く?プフッ、なーんてね」
ネ「、、、なぁなまえ」
「ん、なぁに?」
ネ「お前、猫の肉球は好きか?」
「へ?う、うん。好きだけど?」
ネ「そうか、なら良かったな」
そう言って私の方を見たネロは怖い位の笑顔で、それから
ネ「じゃあ今からお前に俺の肉球(猫パンチ(バスター))を体験させてやるよ」
と、言って笑った彼の目はマジでした。
「え、ちょっ、冗談だよ!ま、待ってネロ、、、!い、いやーーー!!!!」
それから私がネロの猫の姿をバカにする事はありませんでした。
理由は、、、、。言いたくありません。