過去拍手


◆no title 


※注意
この話はGH夢主とリンが恋人になった後の話です。










〉10月31日



今日で10月も終わりか、そう思っているとオフィスのドアが開いた。



「おはようございます」



挨拶とともに入ってきたのは、ここの調査員であり私の恋人の、里桜。



「おはようございます、里桜」



「あ、リンさん!おはようございます」



そう言って笑みを浮かべる彼女につられ、口角が上がるのがわかる。
以前、ナルたちが彼女に会ってからの私は前より丸くなったと言っていましたが、私はそれを不思議と不快だとは思わなかった。
そんなことを思っていると、彼女がなにやら意味ありげな笑みを浮かべ、話しかけてきた。



「ところでリンさん」



「はい、なんでしょう」



「今日が何の日か知ってますか?」



今日はたしか10月31日…



「ハロウィン…ですか?」



「そうです!と言うことでtrick or treat」



「残念ですが、お菓子は持ってません」



私がそう言うと、彼女は少し残念そうな顔をした後、



「そうですか……じゃあ、イタズラですね」



そう言って彼女は精一杯背伸びすると、私の頬にチュっと小さな音をたてて口づけた。



「こ、今度からちゃんお菓子用意してくださいね!」



そう言って顔を真っ赤に染めた彼女が愛しいと思う私は、里桜に溺れているのかもしれない。

2016/12/31(Sat) 23:32 

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