さて、予想が当たったのはいいけど…、リンさんは何故ここに居るんだろ?
此処は病院で、部屋に他のベッドがない辺り個室だ。
付き添い?だとしても、リンさんがいるのはおかしい。
真砂子がなら分からなくもないけど…。
「…あの、何故あなたが此処に?」
解らないことは聞いてみよう!と、思って聞いてみた。
「はぁ…」
「!?」
今ため息吐かれたよ!?何故?
「ナル――いえ、上司の命令です」
「……はぁ、そうですか」
リンさん、苦労してるんだなぁ。
「…私、大丈夫なんで帰ってもらって構いませんよ?
他人の付き添いなんて嫌でしょうし」
日本人嫌いのリンさんからしたら、かなり迷惑だろう。そう思って言ったのに、リンさんからは予想外の答えが返ってきた。
「……、上司の命令とはいえ嫌なことは引き受けません」
「…そう、ですか……」
リンさんって日本人嫌いだったよね?私の勘違い?
この後、結局リンさんは次の日、私が退院して家に帰宅するまでずっと付き添ってくれたのだった。
因に、事件は私が寝てる間に解決したらしい。