次の日、私は何時もより遅く家を出た。
勿論、彼らに巻き込まれるのを回避するため。
「まぁ、旧校舎に行かなきゃ大丈夫だろうけど…」
用心するにこした事はない。
本来ならリンさんが怪我をして、その代わりに主人公が手伝うことになる。
でも、私はそんなの御免だ。疲れるし面倒臭い。
リンさんには会ってみたい気はするけど、手伝うのは嫌だから早々に諦めた。
「さて、早く行かないと遅刻だ」
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〉放課後
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「終わった」
確か今日はナルが教室に来る筈。
よし!さっさと帰ろう!
思い立ったが吉日。
帰る用意をして、ミチル達に帰ることを伝えると、案の定ひき止められたけど、用があると言えばそれ以上は止められなかった。
こうして、なんとか一日目を乗り越えた。