一緒に


□5話
1ページ/1ページ



次の日、私は何時もより遅く家を出た。
勿論、彼らに巻き込まれるのを回避するため。



「まぁ、旧校舎に行かなきゃ大丈夫だろうけど…」



用心するにこした事はない。
本来ならリンさんが怪我をして、その代わりに主人公が手伝うことになる。
でも、私はそんなの御免だ。疲れるし面倒臭い。
リンさんには会ってみたい気はするけど、手伝うのは嫌だから早々に諦めた。



「さて、早く行かないと遅刻だ」





〉放課後





「終わった」



確か今日はナルが教室に来る筈。



よし!さっさと帰ろう!



思い立ったが吉日。
帰る用意をして、ミチル達に帰ることを伝えると、案の定ひき止められたけど、用があると言えばそれ以上は止められなかった。
こうして、なんとか一日目を乗り越えた。


でも、この時私は忘れていた。
旧校舎の件には彼女も関わるのだということを。



[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ