-霧世に舞い降りし闇水の乙女-
□#Eins【星世界の吸血鬼】
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【夢主side.】
不思議…体がふわふわして、浮いているみたい
…あ、そうだ
私は死んだんだったわ
じゃあここは、きっと地獄ね
天国なわけないもの
“彼”の目指していた「偽物の天国」は壊れたんだし
…でも、なにかしら……ここ……本当に地獄…?
あの世への道だとしても……何か…違うような……───
浮遊感に身を任せ、瞳を閉じていた私は 何気なしに瞼を上げる
『…は?』
すると、思わず声が出た
何故なら 視界一面は曇り空で、身体全体を包むが如くの強風で……
私は…“落下”していたのだから。
*