-黒赤天使の羽は何色?-

□Story.2【死神と天使の出会い】
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2061年 某日



『〜♪〜♪〜♪♪』



アナグラの極秘研究室内。

正確にいうと、研究室からしか入れない小さな一室。


鼻歌の主は、黒髪赤眼の少女。

床に座り込み、机で何か描いているようだ。



「やぁイスカ、元気かい?」


『あ!サカキパパ!げんきだよー!』



シュバッ!と左手を掲げてサカキに挨拶した 桐雪 イスカ。


フェンリルに保護されてから7年経ち、明るく元気な女の子に成長していた。



「ん?この絵はもしかして…」


『サカキパパとー、ヨハンパパだよ!』


「そうかそうか!上手いよー、イスカ」


『えへへー!』



画用紙に描かれた、2人の人間らしき絵。

子どもの頃に描くおなじみな絵である。



『ねぇねぇパパ〜、きょうも“じっけん”なのー?』


「今日は違うよ。イスカに紹介したい子がいてね…」


『しょーかい?』



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