-人精の迫 造られた命-
□Episode.0 プロローグ
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ある時、兄様に言われたことがあります
「強くなったな」と
あ…戦闘面ではなく、心の方です
確かに幼い頃は、自分の容姿や[#ruby=霊力野_【ゲート】#]のことで、ずっとずっと泣いていました
泣いたって、虐げられる状況は変わらないのに……そんな選択肢しか、あの時の私にはなかったんです
でも、兄様は私を「家族」と言って優しくしてくれた
…“あの方”も、私の瞳を「綺麗だ」と言ってくれました
だから…私は否定するのをやめたのです
この先 どんな事があっても、どんな真実を突きつけられたとしても……前へと進む足を、止めたりしません
皆様が力をくれるから、私はここにおります
我が意志は、皆様の御心のままに。
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