SAKURA(平子長編)
□*名前で呼んで*
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「.....ねぇ、まだ走るの?」
しばらく走ったところで彼に問いかけた。
「...もうエエやろ。」
二人が立ち止まったのは森のなかだった。
霊術院に近いはずだが、まわりが木で覆われているため外の景色は見えない。
「......なんであないなことしたんや?」
彼は怒っているように見えた。
「あれは...その....ひよ里が....」
言葉をつまらせていると、彼が近づいてきた。
なんか....怖い!!!
そう思い私は頭を下げた。
「ご....ごめんなさい!!!
もうしません!!」
そう言い、彼の返事を待つ。
「...............ふっ」