*短編*

□迷い猫…
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Yuko side



陽菜を見てるとたまに
にゃんにゃんを思い出す


陽菜の白い肌…
にゃんにゃんの白い毛…


陽菜の赤いブレスレット…
にゃんにゃんの赤い首輪…


陽菜は私の家に来ると必ず
同じ場所に座る


にゃんにゃんのお気に入りの場所



そして陽菜にはにゃんにゃんのこと
話してないのに知っていて
にゃんにゃんと話していた言葉も
知っていた



「生まれ変わりって…信じる?」


『う〜ん…陽菜は信じるかな?

じゃあ…

優ちゃん陽菜の誕生日知ってる?』


「ううん…知らない」

『4月19日だよ?』


「4月19日…?」


その日にゃんにゃんを拾った日だった…



『優ちゃん…にゃんにゃんって
可愛い名前つけてくれてありがと
いつも迷惑かけちゃってごめんね

これからは…
陽菜が優ちゃんのそばにいるから』



「にゃんにゃん…涙」


陽菜に抱きしめられた


『優ちゃん…』
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