小説

□お前のために私はいる
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    「お前のために私はいる」


もう夕暮れ―空の色も変わってきている頃・・・

オロチは上空から愛おしい女を見つけた。

「フミカ・・・」

降りていってそっと側に近づいていく。

「・・・・・」

公園のブランコに座りながら少し落ち込んでいるフミカを見て、オロチは少し胸が痛んんだ。

「フミカ」

「あ、オロチ」

少しだけ無理に笑って見せるフミカ・・・。

「落ち込んでいるようだが・・・何かあったのか?」

「ん・・・ちょっと・・・」

「言った方が楽になるぞ」

「オロチ・・・」

フミカは彼の金色の瞳をじっと見つめた。

「あのね・・・実はママと喧嘩しちゃったの。この頃成績が下がってるって―」

「・・・・・」

「私、がんばってるのに、ひどいよ、ママ、分かってくれないんだもん・・・私だって・・・」

「もういい、泣くな」

オロチはフミカの身体をそっと抱きしめた。

「オロチ・・・」

「フミカががんばっているのは、私が一番よく知っている。誰よりも・・・だから―」

「ありがとう・・・」

「いつでもお前のことを見ているから・・・」

「オロチ////」

更に強くフミカの身体を抱きしめて、その赤く染まった頬にキスを落とした。

「お前の悲しんでいる顔は見たくない」


「お前のために私はいる」end.

あとがき

ほのぼのです・・・///オロチいつもフミカのこと見ていそう・・・♡

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