呟きとか妄想とか


◆駄目なタイプの呼び出し 

「奏海ちゃーん、ごめんちょっと来てくれる〜?」
『…部活中なんだけど…』
「ごめん、すぐ終わるから!お願い!」
『…春乃、ごめんねこれ持って先に戻ってくれない?』
春乃「え、でも奏海先輩…『いいから、ね?…誰にも言っちゃダメよ?』」

ーーーー
「どうせあんたなんか男目当てで野球部に入ったんでしょ?」
「なにそれサイテー」
『…あなた達とは違って本気で野球が好きなの。一緒にしないで』
「じゃあソフトすればよかったのになんでしなかったの?」
『っ、それは…』
「ほらやっぱり男目当てじゃん!」
「御幸くんの姉だからって調子乗ってるよね〜」
「え、でもほかのマネもやっぱり男目当てとか?」
「なにそれやばくない?ウケる」
ーーーガンッ!
『…あたしの事は何言ってもいいけど、他の部員を悪く言わないでくれる?』
「…っ!調子にのんなよ!(パシンッ」
『っ!』
「あれ?やり返してこないの〜?この壁みたいに殴ってきたらいいのにー」
「しょうがないよ、できないんだもん」
「なにそれーキャハハ!」
「御幸くんも正直うっとうしがってるよね〜」
「練習の後とか一緒に自主練してんでしょ?1人でしたいよね〜」
『………っ』
「ほんと正直邪魔なんだよね」
「あんたなんか御幸くんの姉じゃなかったらチヤホヤされてないし?」
「部員だってみんな同情して話してるんだろうね」
『………て』
「ほんとは邪魔なのに」
『…めて…』
「いらないのに」
『…るさいっ…』
「御幸くんのお荷物だよね」
『黙って…!!』
「アンタなんか消えたらいいのに」
ーーガァンッ!!!
一也「ハァ…ッ!奏海…っ!!」
『…っ、か、ず…』
一也「悪いな遅くなって…吉川から聞いた。…で、何俺の姉ちゃん泣かしてんの?」
「し、知らない!勝手に泣いてたのっ」
一也「…ほっぺたも腫れてんじゃん。さすがにこれは勝手に、ではすまねえよなあ…?なぁ、教えろよ?コイツに何言ったんだよ…!!」
「…っ、あたしたちは、みゆきくんたちのことを思って…!」
一也「俺がいつそんなこと頼んだの?正直に言うけど奏海がいなかったら今の俺は居ないし、青道高校野球部はここまで強くなっていない。
…誰もが認めてんだ。コイツを傷付けるなら、誰が許しても俺だけは絶対許さない!」
「み、みゆきくん…」
一也「…分かったら早く出てってくんない。俺たち練習に戻りたいし。…二度と俺達に関わるなよ」
ーーパタパタパタ…
一也「、はあぁぁぁ…ごめん、奏海。(ギュッ)
かんっぺき遅くなった…ほっぺた、痛いよな?…その右手もアイツらに殴りたいの我慢して壁でも殴ったんだろ?…大事にしてくれよ、また右腕壊されても困るし」
『なんで…っ』
一也「ん?あぁ、奏海のことは何でも分かるって。お前が俺のことを分かってくれてるようにな。
…大丈夫、俺は奏海のこと重荷なんて思ってねーから。哲さん達だってそうだよ。みんな奏海の事が大好きだ。まっ、俺は愛してるけど?♡」
『…っ、ごめんね、ごめん…っ!』
一也「ん、ほら部活に戻んぞ。吉川が心配してる。貴子さんに手当してもらえ。…後で哲さんにも話そうな、多分凄い悲しそうにハグしてくれるって」
『…ん』
一也「よし、ほら行くぞ」

2017/04/24(Mon) 23:09

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