学校のカイダン
□☆第4話☆ 後編
1ページ/3ページ
結愛「須藤くんは、可哀想なんだよ。」
ツバメ「えっ?」
結愛「須藤くんは、親に縛られてる。だから、上に行くことしか出来なくて、気づけばみんな下にいた。親に反発しても、お前は私がいなければなにも出来ないと言われ、戻りたくても戻れなくなる。」
ツバメ「そんな…」
彗「だから、お前が引きずり降ろしてやるんだ。」
ツバメ「えっ?」
彗「塔の上に囚われた王様は、自分の足で降りられなくなっている。だから、お前が1歩を踏み出させてやるんだ。」
ツバメ「えっ?」
結愛・彗「上がれない階段もなければ、下れない階段もない。」
結愛「ツバメちゃんなら大丈夫。私たちがついてるから。」
ツバメ「はい。」
結愛「あの子いたわね。」
彗「あぁ。いい方向に進んでくれるとありがたいんだが…」