学校のカイダン

□☆第4話☆ 後編
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結愛「須藤くんは、可哀想なんだよ。」

ツバメ「えっ?」

結愛「須藤くんは、親に縛られてる。だから、上に行くことしか出来なくて、気づけばみんな下にいた。親に反発しても、お前は私がいなければなにも出来ないと言われ、戻りたくても戻れなくなる。」

ツバメ「そんな…」

彗「だから、お前が引きずり降ろしてやるんだ。」

ツバメ「えっ?」

彗「塔の上に囚われた王様は、自分の足で降りられなくなっている。だから、お前が1歩を踏み出させてやるんだ。」

ツバメ「えっ?」

結愛・彗「上がれない階段もなければ、下れない階段もない。」

結愛「ツバメちゃんなら大丈夫。私たちがついてるから。」

ツバメ「はい。」


結愛「あの子いたわね。」

彗「あぁ。いい方向に進んでくれるとありがたいんだが…」
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