Sei sempre nei miei pensieri e.
□第3章 ボンゴレ十代目の可愛い自称右腕君
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「隼人…」
そんな獄寺の不安をよそにやっと隣に座った獄寺を、自分の方へと引き寄せる。
「名前呼べよ、二人っきりん時くらい」
「っ…じゅっ十代目っ!!?」
「綱吉…。そう呼ばねーと返事しねぇから」
いきなり名前を呼ばれ抱締められた獄寺は、キャパオーバーだと言うように顔を真っ赤にして口をパクパクさせる。
「…じゃぁ、綱吉さん」
獄寺の様子を可笑しそうに見詰めながら、やはり名前は呼んでほしいため、更に畳み掛ける。
これでも妥協したのだ。これぐらいはなぁ?恋人だし…。
「つ……つつ…なよ…しさん」
名前を呼ばなければ許してくれないだろうと分かれば、覚悟を決めたように口にしてみるものの普段呼びなれていない、寧ろ初めて呼ぶ名前に恥ずかしさが勝り消え入りそうな声で相手の名前を言う。
「なんて言ってるか分かんねぇんだけど?」
辛うじて聞き取れる程の小さな声。
満足出切る筈がない。
もう一度という意味合いを込めてそう言えば、顔を真っ赤にして布団の中に潜り込む獄寺。
「――っこれ以上は無理っす!!」
やりすぎたか?なんて思えば仕方なく一旦諦めて、自分も布団の中に入り相手のサラサラとした髪を指に絡めながら、少し甘えたような声音で名前を呼ぶ。
「わっ…十代目っ!?」
「…隼人は俺のこと嫌いなのか…?」
急に中に入ってきた綱吉に吃驚し固まっていた獄寺に、わざとらしく目を伏せ消え入りそうな声で呟く。
そんな演技に気付かず獄寺は身体を起こして慌てて否定する。
「そっそんなことありません!!」
「本当か…?じゃぁ…さ、キスして?」
彼は気付くだろうか?どんな顔をする?
好奇心。さぁ、どうする隼人?
「え…キス…ですか……??」
そんなことを言われると思っていなかったのだろう。
きょとんと固まって綱吉を見詰める獄寺。
更に一芝居加えて目を伏せ上目遣いで見詰める綱吉。
「…ダメか?いつも俺からばっかだから…」
「っ……」
綱吉の演技に丸っきり騙され、寂しそうに自分を見詰めて来る相手に意を決して、僅かに唇を掠めるあたりの頬に触れるだけのキスをする。