消えてゆく日々。
□仲良しの
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私は、那月(なつき)。
今、ある人を待っている。
その人とは……。
『きゃあぁぁ及川さーん!!』
そう、この人。
及川徹。
……あーぁ、また女の子にクッキー貰ってる。
彼女の私のことなんか、気にも止めてないはず。
「とーおーるー!!早く!!」
……早く来て欲しい理由なんて、ないんだけどね。
及川「なにー?那月!……あっ、また後でね!」
と言って、走ってくる徹。
「…ねぇ、私のことどう思う?」
とりあえず、聞いてみる。
及川「…?大切な彼女。」
ドキッ……
「……っ、う……ぅあぁぁっ……」
及川「え!?どうしたの?」
やばい。
嬉しい。
ちゃんと、私のことを「彼女」って見てくれてた。
私は、涙を拭ってこう言った。
「……ありがと、徹。私、徹の彼女で良かった!」