甘い約束

□水筒
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水筒

「ゴホッゴボッ」

チラッ

「ゴホッゴホッ」

チラチラ

「ゴホッ」

「何だよさっきから、すっげえわざとらしい咳してこっちチラチラ見てきやがって」

下手くそすぎだろ、嘘の咳き込み

「え!な、何でもない…よ?」

いや…何で疑問系なんだよ。
たく、こっちチラチラ見て何を伝えてえんだよ。
言葉にしなきゃわかんねえだろ…ん?
咳き込む=むせたっつーことだよな、まあこいつの場合嘘だが。
そういえばこいつ水筒…持ってきてねえな。
そういうことか、なるほどな

「おいデク。水筒いるか?」

「え!いいの…?」

「ああ、ほらよ」

「あ、ありがとうね!」

そんなに満悦の笑みを向けられたら誰だって悪い気はしねえな。
たまには優しくすんのもありかもな…
あ、でも。

「おいデク、満悦の笑みを向けるのは俺だけにしろよ」

「??うん」

こいつ絶対に理解してねえな…
後でもう少し理解しやすいように伝え直すか。

「あ、かっちゃんこれって口つけていい?」

「別にいいけど、恋人何だからそんなこと聞かなくてもいいだろ」

「う、うん!」

…何かまたえへへ〜とか言い出しやがった。
そんなに恋人って言われたのが嬉しかったのか?
可愛いな、じゃなくて日頃から言うようにしたほうがイイなこれは。
いや、たまに甘えさせるっていうのも…ありだな


ー食べ終わった後ー

「そういえばよ、何で俺の水筒で水分確保したんだ?自動販売機で買えば良かっただろ」

「僕もそれ考えたんだけどね、かっちゃんのが良かったっていうか…か、間接キスできるし///かっちゃんも一緒のやつ飲んでると思うと…//」

…可愛すぎるだろおぉぉ!!反則だこれ!
何だここって天国なのか⁉
目の前にいるデクは天使か!
なら納得できるぞこの可愛さ‼

「おいデク、そういうのを言うのは俺の部屋で2人っきりで夜っていうシチュエーションで頼む。」

「へ?」


_______________
…結局はかっちゃんも健全な男子高校生なんです。
ある意味不健全な希ガス(爆発

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