恋色夢巻
□第2章
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「お主はサキ!まさか聞いておったのか?」
私は無言で頷いた。
『…うちはイタチが里のために一族を滅ぼしたというのはどういうことですか?』
「お主にはまだ話すことは出来ぬ…」
『私は恐らくその日うちはイタチに会ったんです!』
「何!?」
『私はうちはイタチに写輪眼を人前で使うなと言われました。それから、サスケを頼むと…どういうことですか?』
「……仕方があるまい…。じゃがわしはまだお前に話すには早過ぎると思おておるし、イタチに関しては里の機密情報じゃ…これがどういうことなのか、理解出来るな…」
『はい…心得ています。』
「…それでは話そう______」
それから私はうちはイタチについて、そして私の両親について説明された…
まず、うちはイタチはうちは一族と里の暗部という二つの組織の対立の狭間にたち、自身の心の葛藤の結果、うちはと里を天秤にかけ、心を鬼にし一族を全滅させようとした。いわば、木の葉の裏側の犠牲者であり、自己犠牲的な彼はそれを自身の宿命とし成し遂げようとしたこと。
しかし、イタチもやはり人間で、両親は殺せても最愛の弟だけは殺せず、自分を恨みいつか復讐させるよう仕向けた。その弟がうちはサスケであったこと。
今にも頭が破裂しそうだった。
それに拍車をかけるように更なる事実を告げられた。
「サキ、お主何故自分が写輪眼を開眼出来るのか不思議に思うたことはないか?」
_____勿論ありましたとも
なんとなくと言うか、確信がある。でも、その事実を告げられるのが複雑で、私は俯いた。
「お主ももう察しでおるだろうが
_____お主はうちは一族じゃ。」
分かってた。この火影様の話しを聞いて。しかし、それを確定させる事実を告げられると、どうしてよいのか分からず、ただただ呆然としていた。