恋色夢巻
□第1章
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「おはよう!ヒナタ!」
「サキ!おはよう!」
ヒナタは優しくて可愛いくて、私の仲良い女の子の一人。
「おはよう!いの!」
「サキ!今日も相変わらず細い癖にスタイルいいわねこの〜」
と胸を触って来ようとするいの。
『ぃやっ』
ビックリして避けようとすると、段差に躓き後ろによろける。
『わっ!』
床がどんどん近ずいて来る。
私は転ぶことを覚悟し目をつぶった。
……ん?数秒経っても衝撃は来なかった。
それが何者かによってそれは阻止されたと悟るには然程時間が掛からなかった。
「おい、気を付けろよ」
ゆっくりと目を開くと聞き慣れた声、よく知った整った顔があった。
「!?ーーサスケ!あ…ありがとう!」
「ああ」
サスケはぶっきらぼうに返事をすると、そのまま近くの席に着いた。
「サスケ君♡かっこい〜い!!」
いのの黄色い歓声が聞こえる中、サキは突然のことで鼓動が高鳴り、助けてくれたサスケに感謝しながらも、頬をピンクに染めていた。