恋色夢巻

□第2章
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サキは思い詰めながら火影の元へと足を運んでいた。









私は以前から気になっていた。



うちはイタチとは何者なのか。

何故私にサスケを頼むと言ったのか。

そして、写輪眼を使うなと言ったのか。

あれ以来私は人前で写輪眼を使用してない。



何の面識もない初対面である赤の他人の言ったことを鵜呑みにするのはどうかと思うが、何故かあの少年は信用出来た。いや、彼の持つ何かが私を信用させたのだ。


そして、仕組まれたことのように今日サスケと班が一緒になった。






そこで、火影様なら何かご存知なのではと踏み、今に至る。









火影の部屋の近くまで来ると、何やらかすかに話し声が聞こえた。




私は思わず気配を消し、ドアへと耳を当て会話の内容に聞き入ってしまった。




目を閉じ集中して耳を研ぎ澄ませるとやっと声を聞き取ることが出来た。









「…本当に良かったのだろうか、あやつ、うちはイタチにあの様な重荷を背をわせてしまって…」













___うちはイタチ______












この言葉に私は息を呑んだ。










「自分の一族を自らの手で全滅させ、里のために自分を悪人に仕立てあげた…」










訳が分からなかった。私は混乱の中いても立ってもいられなくなり、気が付くと勝手に身体が動いていた。











『それってどういうことですかっ!?!?』






私はノックのせずに勢い良くドアを開けた。
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